授業を制するものは教師を制す

f:id:oyukichisensei:20210328140140p:plain


こんにちは。

おゆきちです。

 

今回は、初任者向けの記事を書いてみます。

 

教師の仕事で1番大事なものといえば、授業ですよね。

 

授業はどんな授業でも、やることは同じです。

というと語弊がありますが、実際そうです。

教える内容が違うだけ。

 

だから若い先生はまず得意科目を作るのをおすすめします。

 

私は若い頃、数年ごとに研修する科目を変えていました。

 

初めにハマったのは図工です。

その後は算数、社会、国語、道徳。

 

色々な教科をつまみ食いしてるうちに、

「どれも同じではないか?」と気づいたわけです。

 

授業の作り方

では早速授業の作り方を見ていきましょう。

今回は久しぶりに授業を作るので、備忘録としてブログにしておこうと思っている次第です。

 

準備

授業を作る前に用意しておくものです。

  • 教科書
  • その教科の学習指導要領解説
  • 授業をメモするノート、筆記用具またはiPadなど

 授業づくりの流れ

だいたいこんな流れ。

  1. 指導事項の確認
  2. 子どもの実態を確認して、単元の目標を作成
  3. 2を受けて1時間ごとの目標を作成
  4. 指導計画(課題とまとめ、板書計画、発問、教具、プリントなど細部の作成)
  5. 授業
  6. 授業の反省

では詳しく見て見ましょう。

1.指導事項の確認

学習指導要領解説を使います。教科書の指導書にも出ていたりします。

指導要領の文言だけでわかりにくい時は解説も読んでおきましょう。

国語の場合は複数の指導事項が関わることがあります。

ア、イ、ウ…と後ろに行くに従って難しい内容になるので、学年の初めはアやイに取り組むことが多いです。

2.子供の実態を確認

子供が今何を知っているのか、何が得意で不得意なのか、何が積み上がっているのか確認します。

既習事項などと言ったりします。

例えば3年生の時計学習だと、

  • 1年生のなんじなんじはん、なんじなんぷん
  • 2年生の午前、午後

といったあたりが既習事項になっています。

 

しかし、落とし穴があります。

1年生、2年生で時計を習ったからといって、時計が読めるという訳では無いのです。

 

読めない人もいることを前提として考えます。

実際にどれくらい読めるか読めないかということは、授業の導入段階で確認していくことになります。

 

既習事項の身につき方を「レディネス」などと言ったりまします。

学校ではレディネスチェックをして、学習内容を調整するのです。

 

さて、ここまで理解したところで、うちのクラスor学年はどれくらいを目指すぞ!

という目標を決めます。

授業をしてみないと分からないことも多いでしょうが、まず決めてしまうのです。

 

ここまでは書くこともあるけど頭で考えていることも多いと思います。

慣れないうちは書き起こすのがおすすめです。

 

3.一時間ごとの目標を作成

教科書に準じて、一時間ごとに目指す目標を作りましょう。

ここで大事なのは目標に対しての「評価」「評価の観点」も考えておくことです。 

 

評価の観点とは

どんな部分を基準にして、できた、そこそこできた、できなかった、などといった成績がつくかという基準を決めるのが評価です。

評価規準、評価基準と言います。

きじゅんの「き」によって意味が変わるので、今度詳しく解説します。

 

今回の授業づくりでは、授業の目標にどれくらい達したか、どれぐらい超えるとAなのか、どのくらい下回るとCなのか「評価規準」の方を考えます。

 

これはあくまで例ですが、

一年生国語科の作文の学習、指導事項はア(音読)だとして、

B:口を開けて大きな声を出すように努力して発表していた

A:口の大きさに気をつけたり、読み方の強弱に気をつけて発表していた

C:発表した

といったような規準を作ることができます。

 

(コロナのせいで、元気な音読はとても難しい時代になってしまいましたね)

 4.指導計画の詳細

ここまでできたら、実際の授業を作ることができます。

私は板書計画のまとめから作っていくのが好きです。

なぜなら、ゴールに向かって、話し合う内容や課題などを作っていきやすいからです。

授業の詳細

授業準備に必要なことはこんな感じです。

  • 板書計画
  • ワークシート(必要なら)
  • 資料(必要なら)
  • 教具(必要なら)
  • 発問 

ここまで作って初めて、授業ができます。

作っていく作業はとてもおもしろいので、この仕事がとても好きです。

 

5.授業

授業をやってみて、児童の反応を見ながら授業中色々と方向転換しつつ、がんばります。

授業は生きているので、うまく行かなくても途中で絶対あきらめないでやり続けることが大事です。

 

私も今まで何度も窮地に陥りましたが、気力で乗り切りました。あと、いつも一生懸命やっていると子供が助けてくれたりします。

授業に向けて教員は死ぬほど努力していますが、実際の授業では、子供の力:教師の力=1:1だと思っています。

6.反省

授業が終わったら、軽く反省しましょう。

だらだらと反省する時間など教師にはありません。

トイレに行っているようなスキマ時間に頭の中で考えて、明日の作戦を立てます。

 

5分休みに子供と授業について話たりするのもヒントになります。

たまに質問してくれる子がいると、「そういうところも押さえておかなきゃいけなかったんだな」などと参考になります。

 

だからわからないときは質問してくれると嬉しいなと思います。

 

授業を制するものは、教師を制する

今回は、授業づくりについてのさわり部分を文章にしてみました。

 

こんなに授業好きな私ですが、

私は若い頃、「自分のようなダメなやつには授業なんて出来るわけない」

と勝手に卑下していました。

 

当時は自分のことがあまりよくわかっていなかったのです。

 

それで授業を避けて、特別支援教育に逃げていた時期もありました。

「どうせ私結婚するしいいやー、やめるもん」

もちろん特学でも授業はやるんですが、大勢を相手にできる自信がなかったのです。

 

といいつつ、担任の先生に引け目を感じで分掌の仕事は大量に引き受けてたので、教務事務はほとんどできるようになりましたが。

 

結婚して仕事をやめようと思った最後の年に、最後だから担任やってからやめよう、と思い、授業という修羅の道に足を踏み入れました。

 

最初の年は、大失敗。

クラス経営も全然うまく行かなかったです。

ただ子供は可愛かったです。

 

なんだか悔しかったので、もう一年同じ学年をもたせてもらいました。

ついでに学年主任も経験させてもらいました。

 

その年、私は授業が楽しみすぎて、結婚を逃しました。

その年にやったことは、

 

とにかくうまい授業を真似る、真似て自分風に作り直す。

 

この繰り返しです。

守破離

を自然とやっていました。

 

型を守り

型を破って

型から離れる

 

守破離

私の座右の銘です。

 

良い授業をして、すべての子供達に質の良い教育を提供しましょう。

お仲間、常に募集中です。